調査報告(2000.7~2018.12の調査結果)から
全患者2229例中、223人が、独居の在宅死(全体の10.5%)であった。
一人暮らしの患者には、個性的な人か多い
87歳の男性、肺がん患者で、居宅でのターミナルケアを選択、患者の長男とその嫁や、医師、看護師、ボランティア、在宅支援センター、ケアマネジャーが関わり、本人と彼らとの相互の信頼関係が在宅でのターミナルケアを支えた。
このプロセスには、ケアされる者とケアする者との信頼関係の構築が必要である。
ひとりで自宅でターミナルを迎えるには、地域力が必要。地域力は、関係者=とくにボランティアの存在が不可欠。単に、個々のボランティアがいるのではなく、「信頼のおけるチームに所属するボランティアである」(チーム内の連携、役割機能、技能を学ぶことが必要である)
〇在宅でガン死する患者は、病院から帰宅してきた場合、5人に一人は、一週間以内で死ぬ。3人に一人は、2週間以内死ぬ、のこと
〇在宅でターミナル(在宅死)を迎えるには、家族の存在が不可欠。 痛みのコントロール、呼吸、苦しみの緩和など周りのスタッフの協力が不可欠。
〇一人身は、決して他人事ではない—明日は我が身参考:(川越厚著:「ひとり、家で穏やかに死ぬ方法、主婦と生活社、2015)
日本の医療法の改正により、患者の居宅での終末期の医療‣看取りが可能なった。ガンでない人は長生きする。平均85歳まで生きる