【高齢者総合福祉施設の見学】
2023.8.25 に6人の「厚木よろず対話の会」会員で、施設を訪問しました。
「厚木よろず対話の会」とは
私達は、3年前(2021年度)に「厚木よろず対話の会」(厚木市社会福祉協議会認可団体)をスタートしました。10名余の高齢者の集まりです。60歳代、70歳代、80歳代からなる男女混合の地域の活動団体です。老いの生活課題をお互いに話し合い、助言し合う規則の縛りのない自由な団体です。
去る8月25日に、「潤生園」を見学しました。現在は、自宅で自立した生活者ですが、足腰の痛みや記憶力の低下、地域交流の少なさなどの自覚から、終末期の生き方を真剣に考えるようになっています。その意味で、高齢者福祉施設で提供するサービス利用や入居生活も他人事ではなくなっています。今回の潤生園の見学も、真剣そのものでした。真夏の酷暑の中、施設の丁寧なご案内のもと、貴重な見学の機会となりました。
【潤生園の見学の契機と、研修で学んだこと】
潤生園は、1977年創設時から、高齢となった人々が人としての尊厳を持ち安心して暮らせるための様々なサービスを提供していますが、全国の他の高齢者福祉施設に先駆けて開発された福祉サービスは、ショートステイ、介護食(もろみ食)があります。職員が利用者の視点に立って開発された画期的なサービスです。また、65歳以上の7人に1人(15%)が、認知症の症状を持たれている現代の日本ですが、潤生園では設立当初から認知症に寄添った介護の工夫がなされており、個々人の尊重される生活環境づくりがなされています。認知症ケア学会から、「読売認知症ケア功労賞」が授与(2008年)されています(平成29年版高齢社会白書)。
また、入所者や地域サービス利用者に対して、ご本人の希望があれば、施設での看取りも引き受けています。介護サービスの質は、人材の質であるという観点から、神奈川県の認可を受けた日本初の福祉施設での人材養成センター研修事業をスタートしています。県内150人超の介護・看護職や社会福祉士を目指す実習生を受け入れています。近年では、海外留学生の受け入れも行われています。この施設を訪問したいと思ったのは、私の教員時代の教え子が、この施設の人事責任者として、現在働いているというご縁からです。(谷口)
参考)潤生園ホームページ:https://junseien.jp