第3回 「高齢者はいつまで運転できるか?」
「運転免許を返納しても、人生が終わるわけではなく、その後も人生は続きます。多少の不便さはあっても、新しい生活様式として、寛容に受け容れ、今後の生き方を確立することが重要ではないでしょうか。高齢者本人が一人で悩んで模索するのではなく、周辺者も一緒に考える必要があります。地方社会の高齢ドライバー問題には、生活支援システムの確立が重要です。」
▫️所正文(ところ まさふみ)
立正大学心理学部教授
1957年水戸市生まれ, 立正大学心理学部教授。公認心理師。専門は産業・組織心理学。日通総合研究所研究員, 国士舘大学教授, 英国シェフィールド大学訪問教授等を経て現職。心理学を基盤とした労働・交通分野からの欧州社会との比較研究を通して,日本社会の持続可能性を追究する。主な著書に『人生100年時代の生き方・働き方』,『高齢ドライバー問題への政策提言』(以上学文社)など。高齢ドライバー問題に関してニュース解説番組にも出演。